育て方

【家庭菜園】初心者でも1株で1,000個収穫できるミニトマトの育て方(メロディトマトシステム)

【家庭菜園】初心者でも1株で1,000個収穫できるミニトマトの育て方(メロディトマトシステム)

ミニトマト•プチトマトを家庭菜園でものすごくたくさん収穫できる方法があります。その名もメロディトマトシステムです!プチトマトなら1株あたり1,000個の収穫実績があります。ぜひあなたも食べきれないくらいの大収穫を体験してみてください!

一般的なトマトの育て方

家庭菜園を初めてトマトの育て方をご覧になられた方は、「脇目を取り支柱の一番上まで来たら先端を折り取る」と書かれているのを目にしたと思います。トマトは樹勢が強いのでどんどん育つことから脇目を放置するとモサモサになってしまい、湿気が溜まり病気になってしまうなど収拾がつかなくなります。また支柱の頂上まで来たら、それ以降の茎を固定できなくなるため折り取るのが適当としています。

この育て方は「どんな人でも失敗せず育てる」ことに重きを置いています。言い換えると「効率を犠牲にした育て方」なのです。

 

トマトの性質

気温、水分、栄養、太陽光が十分に与えられているとトマトの茎はどこまでも伸びていきます。つまり、先端を折らなければどこまでも伸びて実をつけることができるのです。また、脇目も先端と同様にどこまでも伸ばすことができ、先端と同様に身を付けることができます。

 

メロディトマトシステム(MTS)とは?

MTSでトマト大量収穫!

MTSでトマト大量収穫!

ゼロ農が開発した大量トマト収穫が可能な栽培方法です。トマトの収穫に適した気候が続く限り延々と収穫を続けることができるのです。支柱が五線譜の形になることから「メロディトマトシステム」と名付けました!略して『MTS』です!!(DAIGO感がありますが命名は私です)

トマトが持つ本来のポテンシャルは実はもっと高く、一般的な育て方に付け加えられたリミッターを外してやることで収穫効率をびっくりするぐらいあげることができるのです。そのやり方を追求した育て方がMTSなのです!

具体的には先端、および脇目を可能な限り保持して伸ばしていく方法です。たったそれだけで収穫量は何倍にも跳ね上がります。では、早速やり方を説明していきましょう!

 

MTSの作り方

試してみてね!

試してみてね!

 

栽培スケジュール

トマト栽培スケジュール

MTSでも栽培期間は通常のトマト栽培と変わりありません。トマトの植え付けは4月中旬から5月中旬です。中晩成種、晩成種のたまねぎを植えているとトマトの植え付けまでにたまねぎの収穫が間に合いません。

あらかじめトマトを植えるスペースだけ残しておけば、たまねぎが完熟するまで待つ事が出来るので、たまねぎ植え付け時に気にしておくと良いでしょう。

 

茎を伸ばす方向を考える

MTSはトマトの茎を限界まで伸ばしていきます。トマトを植え付けたところからどんどん支柱が伸びていきますので、畑の構造からどっちに向いて伸ばしていくのかを決めておきましょう。

スペースが限られる時は四角形でループさせる

もし、十分に場所が取れないなら支柱を四角形に組み、それぞれの頂点に苗を植えることで簡単にループ構造を作ることができます。一つの苗が生長して次の苗の支柱に辿り着く頃には前の苗は収穫が終わって茎しか残っていないので余ったスペースを有効に使うことができるのです。

畝が2つにそれぞれ2株植え付けます

畝が2つにそれぞれ2株植え付けます

図は畝を上から見たものです。畝を2つ建てて、その両端にそれぞれ2株植え付けます。さらにそれぞれの株を結ぶ様に横の支柱を設置します。

 

支柱を四角形に設置します

支柱を四角形に設置します

それぞれの畝と畝を結ぶように四角形になるように横の支柱を設置します。

 

トマトが循環できるようになります

トマトが循環できるようになります

設置された支柱がループするので生長したトマトの茎をどこまでも伸ばす事ができます。スペースが限られる場合に便利な育て方です。

実際のMTSループ構造

実際のMTSループ構造

 

苗の選び方

デルモンテは良い苗がいっぱい!

デルモンテは良い苗がいっぱい!

MTSは特に苗の指定はありません。市販されている苗ならどれを選んでも大丈夫です。

ちなみに私のお気に入りはデルモンテです。

おすすめ苗

小玉:トゥインクル(赤)、フルーツイエローEX(黄)
中玉:フルーツルビーEX(赤)、黄金のトマト(黄)
大玉:ぜいたくトマト(赤)、ぜいたくトマトゴールド(黄)

デルモンテの苗はあらかじめ病気を防止する予防接種が行われており簡単に大きく生長させることができます。他より少しお値段が高いのですが収穫量を考えると簡単に元を取れますのでぜひ選んでみてください。

 

道具の用意

MTSを使用してトマトを育てる時に必要な道具は以下の通りです。

 

畝をたてる

畝たて

畝たて

茎を伸ばす方向が決まったら苗を植え付けます。畝立て自体は特別な肥料等は使いません。言い換えると通常の肥料でも収穫量を増やすことが可能です。

トマトの元肥

  • 苦土石灰150g/㎥
  • 化成肥料100g/㎥
  • ヨウリン60g/㎥

肥料等を混ぜ込んだたらマルチで覆います。トマトは真夏の栽培になるので雑草が生えるスピードも早く、地面も乾燥しがちになるので必ずマルチを使用しましょう。

 

    畝は苗を植える場所のみで良い

画像では両端に苗を植えられるように長い畝を描いていますが、植えるトマトが1つだけなら1カ所に土を積み上げてマルチをかけるだけでもOKです。

 

縦の支柱を立てる

縦の支柱を立てます

縦横の支柱を立てます

畝が建てられたら支柱に移ります。まずは苗のそばに支柱を1本建てます。基本的にこの支柱からトマトが伸びていきます。脇目をたくさん育てるためには、縦の支柱は高さがあった方が横支柱をたくさん取り付けやすくなるので、手が届く高さ(身長+30cm)くらいのものを用意するとスペースを最大活用することができます。

 

さらに、横支柱の長さに合わせてもう1本縦支柱を立てます。

 

横支柱を張る

続いて縦支柱を使って横支柱を張っていきます。横支柱は30cm程度の間隔を開けると葉っぱが密にならず病気を予防することができます。図では5本の支柱を張っていますが、本数はスペースや身長に合わせて増減させても構いません。本数が多いほど脇目を逃しやすくなるので収穫量アップが見込めます。

ここまでできたらトマトを育てる準備は完了です。

一番上の支柱から割り付ける

トマトが生長して来たら縦支柱に沿わせて一番上まで持っていきます。そのあと横支柱に沿わせて限界まで伸ばしていきましょう。

 

 

脇目を取らず育てて順に横支柱に割り当てる

支柱に茎を割り付ける

支柱に茎を割り付ける

先端を伸ばしている間に脇目がどんどんで来ると思いますが、折り取らずどんどん伸ばしていきましょう。縦支柱に誘引して上に伸ばしいき、茎が割り当てられていない上の支柱から順に誘引していきます。

 

 

追肥は2週間に1回

もっさもさに育ちます

もっさもさに育ちます

トマトを限界まで生長させるためには肥料を切らすタイミングを無くすのが重要です。

追肥

  • 肥料:化成肥料(8-8-8)
  • サイクル:2週間
  • 容量:80g(握り2回分程度)
  • 撒き方:株の根本からマルチの中に広く散布する

 

2週間に1回なので曜日を決めて1週おきにまくのが良いでしょう。きっかりでなくても大丈夫です。撒き方は、化成肥料をガーデングローブをした手で握りしめ、株の足元からマルチの中に手を入れ、マルチの中に広く撒き散らす感じで散布します。

トマトは生長すると土の中で根が広がるので株元に肥料を固めて撒くより株の根本から広い範囲に撒いた方が吸収効率が良くなり収穫アップが期待できます。

 

 

収穫

根本・房の茎側から色づきます

根本・房の茎側から色づきます

トマトは根本に近いところから順に色付いて行きます。また、房の根本に近い方から順に色付いて行きます。

 

 

毎日飽きるほど食べられます

毎日飽きるほど食べられます

収穫適期は色づきで判断して問題ありません。しっかり色付いていたら収穫しましょう。

 

お手入れ

葉っぱの整理

枯れた葉は撤去します

枯れた葉は撤去します

トマトの収穫が終わった房より後ろにある葉っぱは原則必要ありません。その証拠にトマトの房が完熟する前後で後ろの葉っぱはどんどん枯れて行きます。

病気になってしまった葉っぱ

病気になってしまった葉っぱ

初めはカットしていくことに抵抗があるかもしれませんが、枯れたままの葉っぱを残しておくと病気を呼んでしまうので、収穫が終わったり枯れてきた葉っぱは遠慮なくカットして行きましょう。

 

隙間だらけになってOK

隙間だらけになってOK

空間が開くことで空気が通り湿気がたまらず病気を予防する事ができます。

 

整茎

収穫が終わった部分は茎だけが残り、収穫がまだの部分にだけ葉っぱと実がついている状態になります。根本の方は寂しくなってしまいますが、先端が伸びていけばその分、また収穫を楽しむことができますので伸びていく茎をしっかりとキープし続けることが重要です。

先端を伸ばし続けるのがMTSの極意!

先端を伸ばし続けるのがMTSの極意!

 

暑さが続く限り収穫できます

暑さが続く限り収穫できます。試してみてね!

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