道具紹介

【家庭菜園】上手な種の発芽方法-うまく発芽しない、害虫に食べらる場合の対策方法

【家庭菜園】上手な種の発芽方法-うまく発芽しない、害虫に食べらる場合の対策方法

家庭菜園で野菜を育てる時に、「苗」か「種」のどちらでスタートするか迷ったことはありませんか?苗はそれなりにお値段がするので、お手軽な「種」でスタートしてみたけれど種を撒いても何故か発芽しない、発芽しても何故か消えてしまう、そんな経験はありませんか?野菜の種はただまくだけでは上手く育てることができません。上手な種の発芽方法をお教えします。

 

種と苗

ホームセンターなどでシーズンになると店先で盛んに売られる苗と、年中店内の種コーナーでラックに収まって売られている種。苗は発芽しそれなりの大きさまで育てられているので100円から高いものでは500円前後のものまで様々です。種はコストが低いため10粒から30粒入って100円から500円などで販売されています。金銭面だけ考えると種の圧勝です。

『時間に余裕があるから今回は種で行ってみるか』

おそらく幼少期にアサガオなんかを育てた経験から簡単に芽が出て水をやっているだけで大きく育った、そんな記憶から安易に種を選んでまいてみたけれど、何故か上手に育てられず困ってしまう初心者さんは非常に多いのです。

 

上手く育たない

上手く育たないパターン

種をまいたけど上手くいかないパターンは主に以下のようなものです。

ここに注意

  • 芽が出ない
  • 芽が出たのにいつの間にか消えている
  • 芽が大きくならず枯れてしまう

新芽は小さいのでいつの間にか不具合が起こってしまい原因特定が難しいのが特徴です。解決できずに蒔き直すけれど、何度やっても無事に育たず途方に暮れてしまいます(悲)

 

原因

害虫に食べられている

害虫に食べられた葉っぱ

害虫に食べられた葉っぱ

種から発芽したばかりの新芽は害虫からするととっても美味しいです。柔らかく小さな生き物たちにとってはご馳走以外の何物でもありません。そんな新芽が、何故か大量に1カ所に生えていたら・・・?食べられますね(笑)

芽が出ない場合の大半は、「発芽した瞬間に害虫に食べられている」可能性が高いです。季節を間違えなければさほど発芽条件を満たすことは難しくありません。発芽自体は問題なくしているのですが、その直後に「害虫においしく頂かれている」というのが真相である可能性が高いです。

 

鳥に食べられている

害虫以外にも種は鳥が食べにくる可能性があります。どこからみているのか種蒔きしているのを観察し、人がいなくなった瞬間を見計らって種を掘り起こして食べてしまいます。上手に種だけ抜き取って食べる上手な鳥もおり、待てど暮らせど芽が出ない・・・なんてことが起こり得るのです。

 

風に煽られてちぎれている

野菜を育てるときに支柱に誘引して大きく育てるのは知っている方は多いと思います。しかし、種から始める新芽はいつ発芽するか分からず、発芽しても小さいので誘引するのが難しくそのままの形で育ててしまいがちです。その結果、強風に煽られてちぎれてしまっている可能性があります。

 

寒さにやられている

可能性は高くありませんが、発芽条件を満たす時期になっても季節外れの冷え込みで傷んでしまっている可能性があります。

 

苗を購入した時の苗ポットで発芽させている

苗を購入した時の苗ポットで発芽させている

苗を購入した時の苗ポットで発芽させている

発芽を失敗してしまう場合の多くは発芽に苗を買った時についてくる苗ポットを使用しているパターンが挙げられます。苗ポットで発芽させることもできるのですが、苗ポットは種1つを発芽させるためには大きすぎて、それなりに土を入れないと育てることができません。いくつも発芽させようとするとスペースも取ります。また、量が多くなると害虫や鳥から守ることも難しくなります。苗に土を入れて種を蒔いて、あとは水をあげるだけで放置という育て方にならざるを得ません。もちろん、それでも上手くいくパターンはあります。上記にあげた様な害虫・鳥・風・寒さなどの原因に運よく巡り会わなければきちんと発芽して大きく育ちます。しかし、原因が近くに潜んでいた場合は、あっという間にダメになってしまうのです。

 

対策

育苗トレーがおすすめ

育苗トレーがおすすめ

育苗トレーがおすすめ

害虫・鳥・風・寒さの全てを同時に対策するには『育苗トレー』がおすすめです。育苗は「いくびょう」と読みます。育苗トレーは

必要なモノ

  • トレー
  • トレー用苗ポット
  • 透明カバー

 

の3点で成り立ちます。

created by Rinker
アップルウェアー
¥1,036 (2023/08/22 03:12:15時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
明和
¥468 (2023/08/22 00:42:18時点 Amazon調べ-詳細)

トレー

トレー

トレー

隙間が空いており水が抜けるようになっています。ただし、隙間は害虫が侵入しづらい細かいサイズになっており下からの害虫侵入を防御してくれます。

 

トレー用苗ポット

トレー用苗ポット

トレー用苗ポット

トレーの大きさに合わせた苗の植え付け穴(ポット)が用意されています。なるべくたくさんの種を一気に発芽できるように一つ一つのポットは小さい面積に抑えられています。苗の時点でも根っこは精力的に伸びていきますが、底が浅いと根が張れず良い芽が育たなくなります。苗ポットは深く作られているので根を張りやすく丈夫に育てることができます。

苗を買った時についてくる苗ポットで発芽させることもできるのですが、苗ポットは種1つを発芽させるためには大きすぎて、それなりに土を入れないと育てることができません。いくつも発芽させ用とするとスペースも取ります

 

透明カバー

透明カバー

透明カバー

トレーにぴったりサイズのカバーです。透明なのでしっかり日光を通せます。また、空気穴が開けられており空気の入れ替えができます。

空気穴は最低限

空気穴は最低限

空気穴も最低限なので害虫はもちろん、鳥からも種を守る事ができます。また、風や気温を保つ役割も担ってくれるので寒さ対策としても機能します。

 

使い方

 

トレー用苗ポットをカット

トレー用苗ポットをカット

トレー用苗ポットをカット

トレーに敷き詰められる分が用意されていますが、このまま育ててしまうと植え付けの際に取り出しづらくなってしまいます。苗ポットは切り離せる様になっていますのではじめに切り離してもらいましょう。

 

 

土をセット

土をセット

土をセット

トレー用育苗ポットを切り離せたら土を8分目まで入れます。満タンにしてしまうと水やりした時に水がこぼれてしまうので8分目で止めましょう。

 

 

トレーにセット

土が入ったらポットをトレーにセットします。

 

 

種をまく

種をまく

種をまく

ポットごとに穴を1つずつ空けて種を蒔きます。地まきする場合は1カ所に3つずつ蒔いたりしますが、育苗ポットは1カ所が狭いので1つずつ蒔きます。なお、種のパッケージに書かれているのですが、販売されている種はそもそも発芽率が100%ではありません。なので、発芽率を参考に育てたい株数より少し多めに蒔いておくのがおすすめです。

 

水やりをする

水やりをする

水やりをする

種をまいて覆土したら水をたっぷりかけます。発芽条件に水は含まれませんが、水やりや雨が入った時にポットの中の土が流れ出たりなど不具合が生じないかを確認しておきましょう。先に透明カバーを取り付けると不具合が確認しづらいので先に水やりをしてから取り付けます。

 

 

透明カバーを取り付ける

透明カバーをつける

透明カバーをつける

水を撒いても不具合が起きない事が確認できたらカバーを取り付けます。

 

 

日当たりの良い場所に置く

種のパッケージには発芽条件として何月に蒔けば良いか書かれています。この月は『日当たりの良い場所』に蒔くことを前提に書かれています。つまり、日陰時間が長い場所に置いてしまうと一向に芽が出ない、育ちが悪いといった不具合が起こります。そのため、蒔き終わったトレーは日当たりの良い場所に置いてあげましょう。

 

 

気象悪化時には避難させる

日当たりの良い場所は言い換えると気候が荒れる時には影響をモロに受ける場所でもあります。育苗トレーはプラ製品で悪天候に晒すと壊れてしまう可能性があります。すぐに壊れてしまうほど脆くはありませんが、天候が荒れることが予めわかっているのであれば影響が少なそうな場所に避難させてあげましょう。

 

 

ナメクジが侵入してくる場合

ナメクジ対策

ナメクジ対策

トレーや透明カバーの穴はかなり小さく作られていますが、ナメクジだけは侵入してくる可能性があります。ナメクジが多い場所で使用する場合はナメクジ誘引タイプの殺虫剤をトレーの近くに仕込みましょう。

created by Rinker
エムシー緑化
¥899 (2023/08/22 00:42:20時点 Amazon調べ-詳細)

エムシー緑化のナメクジ誘引殺虫剤は天然成分で安心して使用できるのでおすすめです。ペットボトルのキャップに少量入れてトレーの中に入れておくとナメクジたちは誘引剤に惹かれて集まり、あっという間に死滅します。

隅っこに入れておこう

隅っこに入れておこう

種蒔きと同時にセットすれば、芽が出るまでの数日で簡単に周囲のナメクジを掃討する事ができます。

 

種の発芽を極めてお安く野菜を育てよう!

上手に種を育てよう!

上手に種を育てよう!

いかがだったでしょうか?種を蒔いたけど上手く育てられずに困っている方はぜひ育苗トレーを手に入れてお手軽に発芽させてみてください。種を上手に発芽させられると、お高い苗を買わずに済む様になるので節約にもなるのでおすすめですよ!

 

 

 

-道具紹介
-, ,