家庭菜園を始めてみようと思い立ったは良いけど何を揃えてら良いかわからない人のために、初心者がまず買い揃える必要最低限な道具をリスト化しました。費用も最低限に抑えられるので、続くかどうかわからないという人にもおすすめですよ!
目次[表示]
必須のアイテム
ウェア
ガーデングローブ
土を触ると手の水分が土に吸収され手荒れが起きやすくなります。また、爪の間に土が入ったり害虫に噛まれたりする可能性もあります。それらの状況から大事な手をカバーするために園芸専用のガーデングローブは必須です。
ガーデングローブは手のひらから爪先までをゴム質でコーティングされており、手をガードしつつ細かな作業を邪魔しない作りになっています。軍手だとゴワゴワして作業しづらいのでぜひガーデングローブは揃えておきましょう。
おすすめは3M コンフォートグリップです。お値段も手頃で4双入っており、しかも4つとも色が違うのでその日の気分で使い分けもできてしまいます。もちろん性能もバッチリで耐久力も使い勝手も申し分ありません。私もヘビロテしています。
長靴
基本的になんでも構いませんが、長さは膝下までの長いものを選んでください。くるぶしまでのタイプは土を耕す際に中に入ってしまい役に立ちません。
お金に余裕のある方はゴアテックス素材のものを選ぶと防水透湿効果で中が蒸れずに快適です。(とても欲しい・・・)
道具
ハサミ
収穫、麻紐のカット、肥料などの袋のカットなどハサミは必須です。初心者の方はまず、先端が細くて長い「収穫用ハサミ」を選ぶと良いでしょう。先端が細いので狭い隙間のツルを切るなどの作業がとてもやりやすい為です。
クワ
プランターではなく露路で栽培する場合は必ず1本用意しましょう。土を混ぜたり雑草を剥がしたりなくてはならない道具の一つです。1本一般的な木の持ち手で出来ているものがおすすめです。
ただし、木のものは重量があるので、女性はステンレスパイプでできたものが軽量でおすすめです。
ジョウロ
ホースから直接水やりする場合は不要ですが、水場から遠かったり雨水タンクを使用している場合は一つ用意しておくと良いでしょう。水を入れて運ぶと意外と投入口から溢れるので蓋ができるタイプのものがおすすめです。
ホース
水道から水やりする場合には必須です。ホースとホースリールはねじれに強く絡まりにくいタイプを選ぶとストレスが大幅に軽減されます。反対に対応していないものを選んでしまうとストレスがやばいです。タカギのホースは捩れにくいのでおすすめですよ。
移植ゴテ
スコップと言ったりシャベルと言ったり地域によって異なりますが、園芸業界では「移植ゴテ」と呼びます。特に特殊な機能は必要ないので、家に似たようなものがあれば流用しても全く問題ありません。
土
畑の土
畑にしたい場所に適した土が初めからあれば良いのですが、ない場合は買ってくる必要があります。
3mの畝を立てるには150ℓ程度の土が必要です。私の畑も初めは石がゴツゴツの場所に土を何十袋と買ってきて畑化しました。それなりにお値段もかかりますが、良い土があるだけで成功確率が大幅アップしますし、後から入れ替えるのは大変なのでケチらずに良いものを入れましょう。通販で買えば指定した場所に持ってきてもらえるので、後は袋を開けてひっくり返すだけです。
肥料
化成肥料
植物を育てるためには窒素(N)ーリン酸(P)ーカリウム(P)の3つの栄養素が重要になります。育てる植物によってバランスが異なります。
フラット(8-8-8)
表記は色々なパターンがありますが3つの数字がフラットになっているものを1つ持っておくと、後で紹介するヨウリンと併せて多くの野菜に使いやすいのでおすすめです。
いも用
フラットで対応できないのは家庭菜園でも人気のいも類です。いも類は窒素が多いとツルばかり成長して身が大きくならないツルぼけになりやすいので、窒素を控えめに配合した専用肥料を使います。いも類を育てる場合は個別に購入すると良いでしょう。
ヨウリン
フラット肥料に加えてリン酸を多めにするのに使用します。リン酸は花や実の成長を促すため、土の上で育ち実をつける多くの野菜に使用することができます。フラット肥料と合わせて使用することで多くの野菜を大きくたくさん育てることができます。
苦土石灰
日本の雨は酸性であり、育てる野菜によっては酸性を苦手とするものが多く存在します。そのため、植え付け前に酸度を中和するために使用します。粉タイプは舞い上がってしまい使いづらいので顆粒タイプがおすすめです。
支柱
土の上に育つ作物を支える為に使います。基本は2mの物を買っておけば大抵の場面で使いまわせる万能サイズです。購入する量は作る作物により変わります。例えば2mの畝にトマトを育てるなら支えを含め頑丈にする為、9本必要になります。作りたい作物と苗のサイズを考慮して少し多めに買っておくと良いでしょう。
園芸用ネット
きゅうりやゴーヤなどツル性の野菜を育てるときに使います。作物によりネットの網の目が異なりますが、10cm程度の網の目を購入しておけば大抵の野菜は作れます。ネット自体が安定する様に両サイドがロープ仕様になっている物がおすすめです。
畝で作るなら2mのものがあれば十分です。
一階から二階へのグリーンカーテンを作るなら5m程度の物を用意しましょう。
麻紐
茎を支柱に誘引する時などに使用します。ビニール素材のテープなどもありますが、畑に落ちると成長阻害の要因になる為回収しなければならない事から神経質になってしまいます。麻紐は地面に落ちても分解されて土に戻る為、いちいち拾う必要がありません。2mm程度の細いものが縛りやすく扱いやすいです。
プランター
露路植えではなくプランターで栽培しようとする方には必須です。土が多ければ多いほど多収になる可能性が高くなります。その為、プランターは可能な範囲で大きい物を選ぶのがおすすめです。
虫対策
防虫スプレー
野菜を育てる上で害虫との戦いは避けられません。無農薬ではあっという間に葉っぱが丸裸にされてしまいます。そうならないために適度な農薬散布は必須です。
本格的な農薬は取り扱いが難しいですが、家庭菜園用に調整された製品であれば収穫前日まで使えるなど安全性を考慮されたものが販売されているので安心して使用できます。
水分維持+雑草対策
マルチ
夏場に育てる野菜は地面の水分が失われがちです。また抜いても抜いても生えてくる雑草との戦いになります。この2つの問題に対応できるのがマルチです。
マルチは畝全体を覆う黒いビニールシートで土から水分が蒸発するのを防ぎ、また雑草が生えるのも防止してくれる優れものです。
必要に応じて買い足すアイテム
便利グッズ
穴あけ機
マルチに穴を開けるツールです。マルチの穴あけは手でも十分できますが、穴が大きくなりすぎて雑草が生えたり、開けた部分のマルチが残って苗にぶつかって成長を阻害したりとトラブルになることもあります。穴あけ機を使うと余分なマルチを切り取ってくれるのでトラブルを防止することができます。おすすめは植え穴に適した土を取り除く機能がついたもので、植え付けがとても楽になります。
ガーデンポーチ
茎の誘引作業をしているとハサミと麻紐を交互に持ち替えなければいけませんが、それぞれをどこかに置かねばならず屈伸運動の繰り返しになってしまいます。ガーデンポーチはハサミやその他小物類を入れられるウェストポーチで、使うものを入れておけば立ったままで持ち替えが簡単にできるようになり作業効率が大きく向上します。作業完了後も小物を入れたまま保管しておけば、次回ポーチを付けるだけで作業を再開できるのでとっても便利です。
雑草対策
防草シート
畑は畝部分はマルチで覆ったとしても、それ以外は土が見えている部分が大量に残ります。それらの部分は雑草が容赦なく生えてくることになり、畑の前にまず雑草整理をしなければいけない状況になります。これを回避できるのが坊草シートです。高い耐候性を備えた素材でできており地面の上に敷いておくことで雑草が生えてくるのを防いでくれます。品質によって3年から10年程度まで性能を維持できるものがあります。一度敷けば数年は雑草の煩わしさから解放される魔法の製品で、雑草に悩まされている人にはとてもおすすめです。上の間の通路部分だけでも敷いておくと快適なのでぜひ試してみてください。
固定ピン
防草シートを地面に固定させるために使用します。シートの固定間隔が短いと足を引っ掛けてしまう可能性があり危険です。設置距離1mあたり固定するくらいがちょうど良いでしょう。少し多めに買っておくと安心です。
金槌
固定ピンを打ち付けるのに使用します。家にある金槌で全然問題ありませんが、無反動ハンマーを持っていなければこの際に買い換えるのをお勧めします。無反動ハンマーは打ちつけた時の衝撃が手に返ってこないという画期的な構造になっています。固定ピンは結構な数を使用しますので手が痛くならない無反動ハンマーがあると途中で嫌にならずに済みます。滅多に壊れるものでもないので今後の人生、全て無反動で手が痛くならないと思うと買ってお得だと思いませんか?(笑)
風対策
ステンレスワイヤー
風が強い地域の方や台風がよく来る地域の方向けです。支柱のみでは強い風が吹くと倒れてしまいます。地面が柔らかいのであれば長い支柱を使って地面深くまで差し込むという手法もありますが、地面が硬いと限界があります。そんな時に、適度な長さに切った支柱にステンレスワイヤーを引っ掛けて地面に固定することで支柱の強度を数倍に跳ね上げることができ、大型と評される台風が来ても倒れず乗り切ることができます。ワイヤーは2mm程度のものが扱いやすく細すぎないのでお勧めです。
ペグ
ステンレスワイヤーを地面に固定するために使用します。長期間土の中へ固定しますので錆びづらいステンレス素材のものを選びましょう。
ニッパー
ステンレスワイヤーを切断する際に使用します。ペンチでもOKです。お家にあればそれを使って全く問題ありません。
暑さ対策
帽子
夏場の家庭菜園はは暑さとの戦いです。ちょっとだけ、と思っても気になるところがたくさん出てきて気がついたら長時間作業していた、なんてこともありがちです。汚れても良い帽子が一つあると安心です。
ネッククーラー
家庭菜園は日差しが重要なので、言い換えると影がありません。作業中はどうしても日向の中ということになります。体温が上昇し過ぎると危険です。おすすめの対策は冷凍庫で凍らせた保冷剤を首に巻くタイプのネッククーラーです。冷却能力が非常に高い上に布素材の固定ベルトが汗を吸収してくれて不快度が大きく下がります。複数保冷剤を凍らせておけば溶けてきたら交換することで冷却能力を復活させることができます。
水代節約
雨水タンク
畑が広くなってくると撒く水の量も増えてきて水道代が気になります。雨水タンクは家の屋根に降った雨を雨水溝に流す雨樋の途中をカットし雨水を貯めることができる設備です。DIYで取り付けることができて、200ℓなど大容量の雨水をストックできるので水やりに必要な水を賄うことができ、水道代の不安から解放されます。
大雨が降った時に河川に流れ込む雨水を各家庭で一時的にストックできるようになることから、自治体によっては設置に補助金を出してくれるところがあります。うまく活用すればお安くゲットできますのでぜひ一度住んでいる地域のホームページをチェックしてみてください。(地域名、雨水タンク、補助金で検索すればOKです)
物置
家庭菜園が捗ってくると道具や肥料も増えてきます。畑の近くに専用の物置があるとスッキリする上に太陽光や風雨による劣化を防ぐ効果も期待できます。