台風が来ると強い風でせっかく立てた支柱やネットが簡単に飛ばされてしまいますよね。支柱を深く刺そうにも地面が硬くて全然刺さらない。そんな畑でも強風に耐えられる支柱の固定方法を編み出したので皆さんに伝授します。その名もワイヤー式支柱固定術です!
支柱だけの固定は風に弱い
家庭菜園の本によく掲載されている支柱を地面に突き刺して固定する方法は、残念ながら風に強くありません。台風が来たら簡単に飛ばされてしまう強度しかありません。余程地面が柔らかく、長い支柱を奥深くまで差し込めば耐えられるのかもしれませんが、家庭菜園クラスで出来る範囲で台風に立ち向かうのは難しいでしょう。私も大型の台風が来るたびに大事な野菜の支柱を倒されて収穫半ばで撤去せざるを得ない苦い思いをさせられました。
そんな憎き強風に立ち向かうため、新たな固定方法を編み出しました。その名も『ワイヤー式支柱固定術』です!
ワイヤー式支柱固定術!
家庭菜園の野菜を守る最強のワイヤー式固定術について、まずは必要なものを確認しましょう。
必要なもの
ワイヤー式では以下の道具を使用します。
必要なモノ
- 支柱
- ステンレスワイヤー
- アルミスリーブ
- ペグ
- ペンチ
- ハンマー
支柱
滑り止めになる「イボ」が付いているタイプが使いやすいです。
ステンレスワイヤー&アルミスリーブ
赤錆が発生しづらいステンレス素材のワイヤーを使用します。強度も高く台風の風に十分耐えてくれます。太さは1mmのものが強度と取り回しのしやすい硬さでおすすめです。丈夫で錆びないので何年も連続して使い回すことが可能です。100mあれば1.5m程度で切り分けても70本近く取れるので数年は余裕で持つ量です。アルミスリーブはセットで付属しているもので十分です。アルミも錆びないので安心して長期間使う事ができます。
ペグ
ステンレスワイヤーを固定するために使用します。ステンレス素材が理想ですが非常に高価なので、ステンレスの次に錆びにくいクロメート加工が費用対効果的におすすめです。畝1つにつき6本使用します。設置したい畝の数だけ購入しましょう。
ペンチ
アルミスリーブを潰して固定するために使用します。特に一般的なペンチであればなんでもOKです。
ハンマー
ロープ止めを固定するために使用します。一般的なハンマーで構いませんが、できれば『無反動タイプ』がおすすめです。打ち付けたときに手元にキックバックが生じないので手が痛くなりません。家庭菜園、キャンプ、日曜大工など様々なシーンで活躍してくれます。また、壊れにくいのであなたの人生にまだ無反動ハンマーが無ければ、ぜひ購入をおすすめしたい一品です。
固定方法
支柱の両端を2箇所固定する

畝の上に建てた支柱を固定します
畝に建てた支柱を固定するパターンで紹介します。畝の上に建てた支柱の両端を図の様に2方向から固定すると強度が高く台風が来ても耐えうる強度を出す事ができます。もちろん絶対耐えられるとは言えませんが、うちの畑ではこの固定方法で何度も最強台風と噂されたものを耐え抜けた実績があります。
支柱側の輪っかを作る

スリーブにワイヤーを通します
ワイヤーをカットする前に支柱側に引っ掛ける輪っかを作成します。まずスリーブにワイヤーを通します。

くるっとひっくり返って先端をスリーブに埋め込みます
支柱側は少し大きめに作る

支柱側は少し大きく作る
アルミスリーブにステンレスワイヤーを通して支柱より大きい輪っかを作りペンチでギュッと挟み込めば完成です。ケチって支柱ギリギリのサイズにしてしまうと途中で引っ掛かり使いづらいので大きめに作りましょう。
スリーブから先端がはみ出ないように作る
コツはスリーブの端から先端が出ないようにする事です。ワイヤーの端は鋭く、スリーブから出ていると手を引っ掛けてしまい怪我をする可能性があります。そのため、スリーブの中に収まる様にすると使い勝手が良いですよ。ただし、ある程度はスリーブの中に入っていないとすっぽ抜けてしまうのでギリギリまで入るように上手く調整しましょう。
ワイヤーの長さを確認

ワイヤーを支柱に引っ掛ける
固定したい支柱やネットから地面までの長さを確認します。作成した支柱側の輪っかを固定したい部分に引っ掛けて地面に向けてワイヤーを伸ばしましょう。
地面についた部分からペグ側の輪っかの長さを延長してカットします。ペグ側の輪っかはペグより少し大きめのサイズ(5cm程度)があれば十分です。
ペグ側の輪っか作成
ペグより少しだけ大きめのサイズで輪っかを作成します。ペグ側は短くツルツルのペグに通れば良いので引っかかる心配もないため、支柱ほど大きく作る必要はありません。
1本目のワイヤ固定

1本目ワイヤー固定
ワイヤーを支柱にかけ、反対側をペグで固定します。この時、1本目のワイヤーを固定するときは軽く支柱を引っ張るくらいで調整してください。あまり強く引きすぎると反対側を留めた時に支柱が真っ直ぐに戻らなかったり、設置したペグが抜けてしまったりします。
2本目のワイヤ固定

2本目ワイヤー固定
2本目のワイヤを固定するときは少し引っ張られるくらいの長さで固定します。支柱に引っ掛けたワイヤを手で引いて地面に近づけた時、手で軽く引いて地面から3cmほど浮く地点で固定されるようにペグで打ち込むと程よく引っ張った状態で固定されます。
3本目、4本目のワイヤ固定

3本目ワイヤー固定

4本目固定で完成!
反対側に映って3本目、4本目を固定します。やり方は1本目、2本目と同じで、2本目を軽く、3本目でキツく固定します。これで支柱全体が強く固定された状態になります。
びっくりするほどガッチガチ
手で支柱に触れてみて、グラグラしないか試してみてください。上手くできていれば『硬っ!』と驚くほど強固に固定されているはずです。
支柱の長さ次第で中間補強を足してもOK
説明では両端の支柱を固定していますが、畝が長い場合はテンションが不足する可能性があります。そういう時は畝の間に刺さっている支柱も同じように2本のワイヤで固定してあげると強度が増します。
目印の支柱固定

ワイヤの目印に支柱を取り付ける
ワイヤは細くて見えずらいので収穫やお手入れの際に引っ掛けてしまう可能性があります。引っかけそうなところには目印として支柱をワイヤにくくりつけておくと良いでしょう。支えとしての機能はワイヤが担いますのでこの支柱は特に難しく取り付ける必要はありませせん。ワイヤにくくりつけるだけでOKです。
月に1回緩みの確認
夏野菜の場合6月に設置して9月ごろまで使用しますので実に3ヶ月設置します。期間が長いと、その間強風にさらされた結果、ワイヤが緩んでくる事があります。雨で土が緩んでペグが抜けてきたり、野菜自身の重みで支柱のバランスが変わりテンションが緩んだりと理由は様々です。強風に備えて月に1回程度は支柱のチューニングを行うと良いです。
緩んでいることが確認できたら、片側のペグを抜き、テンションが掛かるように差し直すだけでOKです。片側だけでの調整で支柱が大きく傾いてしまう様であれば、両側を抜いて再調整しましょう。
実際には緩んでいないケースも多々ありますので必要に応じて実施すればOKです。
大型台風が来ても負けない支柱固定
夏野菜の時期は台風シーズンでもあるので強い風が吹きますがワイヤ式は非常に強固などでそう簡単にま倒れません。天気予報で大型台風と報じられた台風をいくつも耐え抜いた実績もあります。台風が来ると諦めるしかなかった野菜たちが、台風一過の青空の下、何事もなかったかのように生存しているのを見ると「勝った!!」という気になりますよ(笑)
ワイヤは切れない限り何年でも使える
一度作成したワイヤは保存しておけば何年でも使いまわせます。収穫期が終わったらワイヤはくるくる巻いておいて来年に備えましょう。取り外して巻く際には、束ねると絡んでしまいやすいので1本ずつ巻くのがポイントです。
風に負けない畑を手に入れよう!
台風にも負けないワイヤー式支柱固定術、いかがだったでしょうか。ワイヤ式を使うことで憎き強風から野菜たちを守ることが可能です。もう収穫半ばに強風で倒れた株たちを目にすることはありません。強風を気にせず全ての収穫期間を楽しんじゃいましょう!